カテゴリー「野の花」の60件の記事

2020年7月18日 (土)

夏の花

 道東の旅を終えて帰ってきましたが、私の住んでいるあたり、すなわち道央には見るべき野草はないかというと、もちろんそんなことはありません。今は少し盛りを過ぎていますが、郊外に出ると夏の花々が咲き誇ります。
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 道東の湿原でも見てきたノハナショウブ(アヤメ科*)。こちらでも田舎道の脇などでよく見られます。もともと石狩地方は北海道で最大の湿原地帯でした。その大半を明治以降に入ってきた日本人が開拓して稲田にしたわけですが、昨今、放棄された田んぼでは自然にこの花が咲き始めることがあるそうです。そんな中、遺棄水田のこういった在来の花を積極的に保護して、元の原野の状態を一部でも再現しようという取り組みも始めてられているようです。

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 ヤナギラン(アカバナ科)。これも道路の脇で見られます。蘭とは縁もゆかりもない花ですが、名前にランを冠されただけあって、大変美しい花です。これと似たような花(咲く時期も場所も)にミソハギがありますが、美しさではこちらが断然勝ります。いちど山野でこの花を見て覚えると忘れ難くなります。

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 エゾクガイソウ(オオバコ科)。草丈2m以上にもなる大型植物ですが、花は大変美しいと思います。これも、野草としては印象に残る花でしょう。

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 ホザキシモツケ(バラ科)。この花は原野に咲きます。特に私の住む所より南の地域、苫小牧近くの原野に群生して生え、この時期美しく花を咲かせます。
 こういった夏の花が終わると、いよいよ秋の花の季節となるわけです。ただ、北海道では秋には野山がキク科外来種の天下になってしまうので、野草好きの私としては多少残念な気が致します。そのかわり秋は花よりもむしろ紅葉を楽しむ季節と思うようにしています。


 * 7/12のブログでアヤメ、カキツバタ、ノハナショウブをユリ科としましたがこれらはすべてアヤメ科の間違いです。以前にも同じ間違いを犯したような気がします。大変失礼致しました。また、エゾカンゾウは以前はユリ科で間違いなかったのですが、最近の分類ではススキノキ科となっています。




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2020年7月16日 (木)

道東の海岸 3

 更に東へと足を延ばします。日本最東端が近づいてくると、咲く花もそれ相応に変わってきます。
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 チシマフウロ(フウロソウ科) 北海道でも高山や道東、それもかなり根室に近い海岸に見られます。

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 同じ場所にほぼ並んでエゾフウロ(フウロソウ科)も咲いていました。こちらはおそらく道南を除くほぼ全道一円に咲いているでしょう。単独で見るとこれら両者はお互い似ているようで見分けが難しいですが、こうやって並べると違いは明らか。まず花の色、チシマフウロのほうはやや濃い空色、一方エゾフウロは紫がかったピンクです。また、葉はチシマの方は先端が尖っていますが、エゾは円くなっています。このような近縁種が同じ場所に咲いていて、お互い交配してしまわないのでしょうかね?

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 比較写真のエゾフウロの花がみすぼらしかったので、もっと美しい写真をご覧にいれます。

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 これはシオガマギク(ハマウツボ科)。この花は変異が大きくいろいろな形状のものがあると花の本には書いてありますが、このあたりのものは草丈もあまり大きくなく、野草としては魅力的な花のように見受けられます。

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 そして同じハマウツボ科のネムロシオガマ。これはもう全くの希少種。このあたりと礼文島にのみ咲いているそうです。この株はまだやや若いというか開花した花はまだわずかで上の方はほとんど蕾状態です。
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少し離れた場所で見つけたのは、このように3つ並んで咲いていたのですが、左側はややピークが過ぎたもの、真ん中はほぼ満開状態、そして右はまだ蕾状態、と花の開花時期が少しずつずれて咲いていました。

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 最後に、前にお見せしたトウゲブキ(キク科)。陽が低くなり、気温が下がって霧が沸いてきた海岸の崖の斜面です。こういうふうに夏でも寒い条件のもと、通常は高山でしか咲かない花、いわゆる高山植物がこのへんの低地でも咲くのでしょう。





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2020年7月14日 (火)

道東の海岸 2

 次に岬の方へ行ってみます。海の近くでは今やハマナス(バラ科)の最盛期。英語名ではご存じ、ジャパニーズ・ローズです。私の住む道央では今はもう最盛期を過ぎていますが、こちらではまだまだ十分に見ごたえがあります。
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 そして地面の近くに目を移すと、これはキリンソウ(ベンケイソウ科)、・・だと思います。
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 海岸の斜面には
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   トウゲブキ(キク科)、こちらは夏の終わりころまで見られる花です。

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 同じく海岸の急斜面にもエゾカンゾウが咲き乱れます。

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   ヤマブキショウマ(バラ科)。

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そしてオオカサモチ(セリ科)、と思いますが、セリ科のこの種の花は種類が多くてとても正確に言い当てる自信はありません。



 

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2020年7月12日 (日)

道東の海岸 1

  今は7月!! 日本は梅雨前線に埋もれて各地で大被害、深く哀悼の意を表します。しかし、ここ北海道は花の季節、各地の被害者の方には申し訳ないのですが、自然を満喫する季節の訪れなのです。

 北海道は梅雨が無いので、昔からこの季節、「花の北海道」などと旅行会社のキャンペーンなどにも謳われてきましたが、当初は、この「花」とは道北やオホーツク沿岸の原生花園に咲く野生の花を指していたのではないかと思われます。ラベンダーなどを人工的に栽培して大々的な観光施設を作り、「花の北海道」として売り出し始めたのは最近、といっても前世紀の終わりころからではないでしょうか。もちろん、地域振興のためにそういったことは必要ですし、意味がないなどとは言わないのですが、私はもう少し多くの日本の人々が、内地の方では今や失われてしまった野に咲く花々を見てみる機会をここ北海道で持ってもらいたいと思っています、せっかくはるばる遠くからやって来るのですから。
 私は毎年春から夏にかけて、道北、十勝、釧路/根室のどこかに必ず旅行をしていたのですが、ここ数年、国内の旅行ブームにインバウンドが重なって、6月後半以降は北海道の地方都市でも宿泊の予約が難しくなり、宿泊を伴う旅行は6月前半までで打ち切りという状態が続いていました。
 それが今年は、こう言ってはまことに不謹慎ですが、コロナのおかげで7月の宿泊予約が思いがけなく取れ、先日2泊3日の道東の旅を無事終えて帰ってきたところです。天気もまあまあで期待通りの花の旅行を楽しむことができました。

 今日はその旅行中に撮った写真(花ばかりですが)をご紹介させていただこうと思います。ほとんどが、釧路から根室にかけての海岸をドライブ中に撮ったものですが、よく知られている名所以外はあえて場所の詳細を述べるのは控えます。

 運転途中の道路際にはいろいろな花が見られますが、その中から
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  エゾスカシユリ(ユリ科)
 エゾ○○○という名前ですからもともと内地にある花なのでしょう。花びらの根元が細くなっていて上から見ると葉の方まで透けて見えることからついた名だそうです。

 目的地の一つ、霧多布湿原に着くと、今はエゾカンゾウ(ユリ科)の真っ盛り。この花は日本全国(南限は?ですが)いたるところでまだ元気なようで、有名なニッコウキスゲもこの仲間と言われています。ここでエゾカンゾウの群落を見るのは久しぶりです。エゾシカの食害などで以前よりは衰えが見えるとのことですが、この花を見ると、いよいよ夏か~、という気にさせられます。
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 霧多布湿原は高層湿原としては道内でもサロベツ湿原に次ぐ2番目の広さ、面積は3,200ヘクタールとのことです。道内で2番ということは、イコールわが国で2番目ということになります。高層湿原なので花の種類が豊富で、いつ訪れてもなにがしかの花を見ることができますが、やはり今の季節が、花の種類、量ともに一番でしょう。
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   アヤメ(ユリ科)  エゾカンゾウより一足先に咲く花ですが、まだまだこの湿原で咲き残っています。そして、
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   カキツバタ(ユリ科)

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   ノハナショウブ(ユリ科) ・・・とユリ科の花のオンパレード。そのなかにあってこれは、
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   フタマタイチゲ(キンポウゲ科) イチゲの仲間としては草丈が大きく、やや野性味のある植物ですが、花は美しいです。 




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2020年6月20日 (土)

我が家の野草 その3

 下は白花のシラネアオイ(キンポウゲ科)。白花のシラネアオイは自然では珍しく、こういった花を扱っている花屋でも通常の紫色のものより高値で売られています。これはそういった山野草の店から買ってきたものです。
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 我が家に植えてからもうだいぶ年数が経ちますが、いまだにあまり増える気配はありません。

 次はミヤマオダマキ(キンポウゲ科)。春の終わり、というか初夏に美しい青い花を付けます。これは近所の家からもらってきたもの。高山に咲く花のはずですが、当家の庭では非常に元気で、たくさん増えています。オダマキには栽培種が多いと聞きますので、この増え方から察すると栽培種の可能性もあります。
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 最後にクシロハナシノブ(ハナシノブ科)
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 この花は私がまだ仕事に就いていた昔、出張で釧路を訪れた際に地元の花屋さんから買ってきました。我が家の庭に植えて以来、細々と生きているだけで枯れはしなかったもののまったく花はつけませんでした。ところがその後、私は縁あって釧路に仕事を得、その後数年経って職を終えて戻ってきたその年に初めて花を咲かせました。以来、繊細な花を毎年付けてくれます。

「人の心、花知る」でしょうか。  この項を終えます。





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2020年6月18日 (木)

我が家の野草 2

 他所から我が家の庭に移してきた花の話はまだ続きます。下はニホンサクラソウ(サクラソウ科)。日本古来の花のはずですが本州では今や大変希少になってしまったと聞きます。北海道でも今はどこにでもあるわけではありません。私は道内くまなく花探しをしたわけではないので間違っているかもしれませんが、現在では日高地方を中心にしてのみ自生しているという印象があります。
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 ニホンサクラソウは日高地方の海岸近くの林ではその縁によく見られ、希少というほどではありません。しかし、もうだいぶ以前、日高地方でも最大規模と言われるこの花の自生地の真上に高速道路が作られることになりました。表土が剥がされ、土砂が盛られるという大工事が始まりました。その工事が始まる直前に、そこから数株、持ち出したものです。もちろん、高速道工事の下になったこの花たちはすっかり姿を消し、大規模な群落は今では見る影もなくなりました。我が家へ移した株もはじめの数年は元気がなかったのですが、しばらくして元気を取り戻し、今ではほおっておいても庭で増え続けるようになりました。
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 下はそのサクラソウに交じって咲くミヤマキンポウゲ(キンポウゲ科)。実はこの花の由来については私の記憶はあまり定かではありません。多分、近隣のお宅から、株を分けていただいたのではなかったかと思われます。それが今では増えて増えて、という状態までになっています。あまりの元気の良さに、ひょっとするとミヤマキンポウゲではなく、近似の外来種、たとえばセイヨウキンポウゲなのかな・・と思ったりしています。
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2020年6月16日 (火)

我が家の野草 その1

 今年はコロナ騒ぎで鉄道模型とならぶ私の趣味、野草の観察は思うようにはいきません。春から夏にかけての旬の時期がコロナにまともに被ってしまいました。自然の中での花々との胸がときめくような出会いがあまり得られなかったのは残念ですが、考えてみればこれは我が家の庭の花をもっと良く観察する機会を与えられたということなのかもしれません。

 私の庭は広さから言えば自然に比べて比較するのがどだい無理な話なのですが、その狭い場所を効率的に飾るためにはどうしても花が大きくて色鮮やかな栽培種を多く植えることになります。ただ、それらの華麗な栽培種の花に交じって目立たずひっそりとではありますがいくつかの野草も花を咲かせています。だが待てよ! どうして個人の家の庭に山野草が咲いているのか。雑草化した外来の花でもない限り家庭の庭に山野草が自然に咲くはずがないではないか? もし野草を無断で採ってきたのならそれは盗掘であり、盗掘は自然を破壊するし、だいたい刑事罰にまでなることがあります。いや、罰が下らなかったとしても、倫理的に絶対にやってはいけないことなのだ、etc・・・ 。

 今回はその辺りの説明も含めて、我が家に咲く春の山野草を紹介させていただきます。以下の写真には、もうすでに今年の花を終わらせたものもありますが、春先の花については2,3か月前の写真を引っ張り出してきて登場してもらいます。

 まず、フクジュソウ(キンポウゲ科)
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 御存じのように春一番に咲く花で、北海道ではこの花のことをマンサク(まず咲く)ということがあります。私がここに引っ越してきた40年ほど前にはこの辺の道路際、林の縁にいくらでも咲いていました。越してきたばかりの近隣の人々は新築したばかりでまだ殺風景な庭を飾ろうとこの花をその辺から採ってきては自分の庭に植えていました。実は私もその中の一人。家の裏の林から少しいただいてきたのです。当時この花はまるでタンポポのようにこのあたりを黄色に染めていましたから、皆様も、そして私も罪悪感など到底わかなかったのでした。しかし、40年たった今、この花は付近でことさら珍しいとは言わないまでも、かつてのような群落は見らなくなりました。やはり、恐ろしいのは人間の力であるということを痛感させられています。

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    エゾエンゴサク(ケシ科)
 春の比較的早い時期に日当たりの良い草原に群生して咲きます。特に上川地方や道東一体では広い野原がこの花で一面に覆われて、緑の床の上に薄青いレースのカーテンを敷いたかのような、それはそれは美しい景観を呈します。その花がわずかですが私の庭にも咲いています。でも、どうして? この花も以下の花々も野外の同じ場所から採ってきたものなのです。

 実はかつて私の家から車で30分くらいの牧場の端の窪地に小さな林がありました。そしてその林の中を清流が流れていました。狭い場所でしたがその周りが花の宝庫だったのです。春にはザゼンソウ、ミズバショウ、林の縁の日当たりの良いところにはこのエゾエンゴサク、スミレ、キケマン、そして流れの脇にはオオバナノエンレイソウ、ニリンソウ、夏になるとオオウバユリ、等々。しかし今から数年前に、牧場の拡張工事が始まりました。林の木は切られ、低地には土砂が埋められ始めました。見かねた私は、我が家に持ち帰ることができるような小さな花の株だけを何種か採ってきました。予想通りそのすぐ後、かつて林があったとは信じられないようにすっかり牧草畑の一部になり、もちろん野草は一本残らず消えてしまいました。

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  オオバナノエンレイソウ(シュロソウ科)
 このブログでもたびたび取り上げているので今更説明の要もないのですが、その時採ってきました。違った環境の土地から移したせいか我が家では今のところあまり元気がありません。とはいっても、ご覧のようにこの花の写真、いつ見ても華やかですね。私はこれこそがシラネアオイとならぶ山野草の女王だと思っています。

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 同じところから採ってきた上がニリンソウ(キンポウゲ科)、下はサンリンソウ(キンポウゲ科)です。この二つの花は比較的環境に強いとみえて札幌付近でもまだ見ることができます。我が家でも元気が良く、採ってきて以来増え続けているようで、むしろ摘み取ったりして狭い庭の管理をせねばならないことがあります。

 

 

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2020年5月22日 (金)

2020年5月 コロナ禍の中で

 今年の春は順調に進んでいると言えるのでしょうか? 3月は大変温かかったのですがその後4月、5月と気温が上がらず、一昨日の当地の最低気温は-2度だったとのことです。天気が良くても気温が上がらず冷たい風が吹き、しかしその晴天も2日と続くことは少ないようです。コロナ禍で外出は控えており、せめてお散歩くらいはと思っていても、こう寒くてはなかなか外へ出る気にもなれない。

 今日は例によって風は冷たいけれど、太陽は顔を出しているので、久しぶりにカメラを抱えて近くの森をぶらぶら。この辺では歩いていても人と出会うことはあまりないので(1時間弱の散歩中に数人程度)、マスクもせず、普段のままのいでたちです。
 時々立ち寄る森の縁の湿った場所に行ってみました。ここは以前、春先に水芭蕉の咲くところでしたが、ここ数年水芭蕉はすっかり姿を消し、ザゼンソウが春先にかろうじて顔を見せる程度になってしまいました。おそらく乾燥化が進んでいるのでしょう。2年前に水芭蕉に代わってオオバナノエンレイソウを見つけましたが、昨年は見つけることができませんでした。今年はどうだろう? と思いながら近づいてみると、ありました!
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   オオバナノエンレイソウ(シュロソウ科)

 すこし盛りは過ぎているようです。花冠60mmくらいとこの花としてはやや小さいのですが上を向いて咲いている様子からこの辺でもしばしば見つけることのできるミヤマエンレイソウではなく明らかにオオバナノエンレイソウだということがわかります。ミヤマエンレイソウよりもずっと大きく、なにかしら華やいだ雰囲気を持っている花です。この花は林の中に群れを成して咲くことが多いのですが、ここでは所々にせいぜい一株、二株、ちらほらと咲いている程度です。ここに根付いて日が浅いせいか、あるいは衰退しているせいか。ぜひ前者であってもらいたいものです。今やこの花は石狩地域ではもう珍しくなってしまっているのですから。


 ここにはそのほか、
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       オオタチツボスミレ(スミレ科)

  
・・・と思いますが、自信がありません。スミレの同定は本当に難しく、いつも悩まされます。

 また、林の脇には咲き残ったキタコブシを見つけることができました。
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 北海道でも、全体的にはもうコロナの感染者数はだいぶ収まってきているのですが、札幌だけは数値が良くない、だから、札幌圏から他の地域への移動はまだ自粛が求められています。私の住処も一応札幌圏というところなのでそれに従わなければなりません。もう少しの辛抱、少し我慢すればまた元の生活に戻れることを期待しましょう。




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2020年2月16日 (日)

夕張岳の花々 5

 「吹き通し」の標高は1510mほど、1668mの夕張岳山頂まではもうま近です。しかし、念願のユウバリソウに会えたのでこれで満足して下山につきます。

 今までずっと背中を向けていた前岳(1501m)を正面に見ながらの帰り道となります。
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 上るときには紹介しきれなかった花々に下山路で再会します。

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 これはエゾヤマザクラ(バラ科)。

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 オオバミゾホオズキ(ハエドクソウ科)。この花は以前はゴマノハグサ科に分類されていたはずですが、今は何とも恐ろしい科名になってしまいました。

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 だんだん下に下ってくると低地の花が見られます。これはノビネチドリ(ラン科)、この花も当地域一帯、すなわち夕張近辺ではよく見られます。

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 ツバメオモト(ユリ科)。

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 登山口を過ぎて、橋を渡るともう駐車場。橋の欄干で小鳥が無事の帰還を出迎えてくれています。

 今回紹介したのはこの山行で出会った花のごくごく一部、実際に夕張岳に行けばもっともっと多種多様な花が我々を歓迎してくれます。ところで花の名前ですが、ユーバリ〇〇とユーパリ〇〇があります。固有名詞なのでこの場合はBAPAはきちんと区別しなければならないのでしょうが、どうして別々に分けているのか? まちがえそうになりますね。    (この項終り)

 

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2020年2月14日 (金)

夕張岳の花々 4

   夕張岳頂上に向かう緩い尾根をさらに進むと植生が剥がれてしまった一見荒涼とした裸地に出ました。ここは「吹き通し」と言われているところで砂礫状に砕かれた蛇紋岩が露出していて、ここならではの特異な花が咲いています。実は今日の目的は夕張岳山頂ではなくこの「吹き通し」です。
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 その希少な花を写真に撮ります。
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 ナンブイヌナズナ(アブラナ科)。名前のように、南部、すなわち岩手県の早池峰山が有名な花らしいです。同じ蛇紋岩地帯のここ夕張岳でも見られます。

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 この写真のナンブイヌナズナの後方の白い花に注目!

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 これが今回の登山のお目当て、ユウバリソウ(オオバコ科)です。見た感じではウルップソウの花を白くしたようで、おそらくお互い極めて近い関係にあることが伺えます。実際、以前はウルップソウ科として分類されることもあったようです。
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これまで何回か来た7、8月にはすでに花期が終わっていて見ることはできませんでした。こうやって最盛期のこの花を見るのはこれが初めてです。

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 それからこの花、まだつぼみ状態ですがこれはユキバヒゴタイ(キク科)。満開になると大変美しい花になります。以前来た7月にはこれが咲いていました。これも蛇紋岩や橄欖岩地帯だけに咲く希少な花です。ところでこの花はキク科でアザミの仲間。高山に咲くアザミの類はこの花のほかにも美しい花が多く、ここ夕張岳や大雪山に行くとハットするほど美しい姿がよく見られます。




 

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