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2020年5月

2020年5月30日 (土)

tt9プロジェクトC61キットの組立 12

下回りでもう一つ大きな仕事はシリンダー関係ですがこのキットではシリンダー本体はロストワックス一体ではじめから出来上がっています。
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  あとはスライドバー、バルブスピンドルガイドなどを取り付けるだけでよいことになります。まさに、作る人(ユーザー)に優しい設計、それでいてこのシリンダーのデイテールは悪くはありません。なお、説明書には同じようにドレインコックもこの時取り付けるように書かれていますが、ロストワックス製で見るからにヤワなこの部品は完成直前の最後の最後につけることにします。早まって付けたりすると必ず壊したり変形させてしまいますから。

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 それと、このキットでは省略されているピストン尻棒を0.6mm真鍮線と1.0/0.6パイプから簡略的に作って取り付けました。これは走行テストの段階で支障があるようならその時点で取り除くことにします。

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 前回の工作では寸法の余りの違いにややパニック状態になり、ペデスタルを何とかせねばという思いが先にたって、まずこの部分の軸間距離の測定から始めましたが、本来はロッドのピン穴の中心間距離の方を先に測って、次いでペデスタルの方を測り、そしてそれらが違っていれば主台枠側をロッドに合わせて修正するというのが正しい工作法なのでしょうね。なぜなら、もしどちらも違っていた場合、ロッドの方のピン孔の位置を変えるのは私にとっては大変難しい工作になるので、主台枠側の方を調整してロッドに合わせた方が楽だからです。

 主台枠とロッドの測定、チェックと修正は本格的なキット工作者なら毎度必ず行うことなのかもしれませんが、正直なことを言うと、私は今まで必ずしも行ってきたわけではありません。tt9プロジェクト製のキットはこれまで、それこそペデスタル部を舐める程度ですんなりと納まっていました。このメーカーのキットは本質的に精度が良いのだと思います。また、時々遊んでいる16番キットでもS模型店のものはこの部分が組みあがっているのでここの工作は何か問題がない限りいつも不問にしてあっさり通過。A製作所のキットで一度、サイドロッドを動輪に付けたところ車輪の回転がギクシャクしており、軸間距離を測定したことがあります。その時は狂いがわずかだったのでロッドピンの孔を少し広げて難を逃れています。つまり私は基本的にこの部分の測定は省略して組立を先に進め、問題があった場合だけ軸間距離の測定を行ってきたのですが、本来はどんなキットを扱う場合でも最初に主台枠とサイドロッドはきっちりとチェックしなければならないのでしょう。




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2020年5月27日 (水)

tt9プロジェクトC61キットの組立 11

 なんとかすべてのペデスタルの幅を3.0mm~3.05mmの範囲内に納めることができました。そして後部フレームなどを取付けて主台枠が完成しました。
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  主台枠にイコライザーを装着し、動輪をはめ込んで転がりを確認したのち、いよいよサイドロッドをピンねじで動輪に留めます。下の写真のようにメインロッドピンのところはシリコンワッシャーで押さえました。
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 そして動軸押さえ板を装着してこのキットに於ける最初の試走をしました。サイドロッドの長さが合っているせいかクルクルと回り、平らな面上で押すと気持ちよく転がりました。蒸機キットの組立ではこの転がりを見るといつも一安心します。なんとなく一区切りついたというか、ここまでの工作が正しかったのだという答えを見える形で頂いたような気になります。

 次はモーションプレートを少しいじります。このメーカーのキットのモーションプレートは加減リンクと模型的に固定しているラジアスロッドを留めるネジを内側から入れるようになっています。これによりモーションプレートの外観がすっきりして大変実感的に見え、この方法はとても良いアイデアのようには見えますが、一方で、加減リンクやラジアスロッドの付け外しにはモーションプレートの裏側からネジを外さねばならない、そのためにいちいち上回りと下回りを上下に分離する大仕事が必要になるため、走行調整時には大変面倒なことになってしまいます。
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 走行調整は何も今ばかりでなく、塗装前の素地完成時と塗装後の最終テスト前まで何回となく念入りに繰り返さねばなりません。そのたびに毎回上下を分解するとなると面倒くさいだけではなく、車体の損傷などにもつながってきます。特に塗装後の表面を傷つける機会が多くなる恐れがあり、私としては極力避けたいところです。もちろん、一発OKならばそんな心配をする必要はないのですが、私の腕では走行調整はいつも最後の最後までついて回ります。今回は表側にネジ穴をあけ、そちらから1mmのビスで止められるように直しました。
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 要するに、設計者のせっかくの新しいアイデイアからごくあたりまえの方法に戻してしまったのです。完成前にネジ頭を削って小さくするつもりですが、それでも以前よりは目立ってしまうでしょう。モーションプレートの外観が良いのと走行調整に手間がかかり、塗装があちこち傷だらけになる恐れがあるのと、どちらが良いか、の選択ということでしょうか?

 



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2020年5月24日 (日)

tt9プロジェクトC61キットの組立 10

 次はいよいよ動輪を主台枠にはめ込むのですが、ここで問題が見つかりました。動軸についている軸受けがペデスタルに全く入りそうもないのです。通常、こういうキットのペデスタルの幅は軸受外寸よりもわずかに小さいか、あるいは正確に同じ寸法でできているのが普通なので、ほんの僅かやすり掛けをする必要はある、つまりやすりで軽く舐める程度削らねばならないのですが、この場合は目視しただけで明らかに軸受の方が大きく、舐めたくらいではとてもとても入りそうにありません。
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 測ってみるとペデスタルの幅が軸受の外径3.0mmより0.2mmも小さいことが分かりました。この台枠は洋白板のエッチング製とあります。精度が出やすいはずのエッチングをせっかく使いながらどうしてこんな結果になっているのか、といぶかりながらも何とか対処しなければなりません。
 精度的に繊細な部分を0.2mmも削るとなるとそれなりの準備が必要になります。ひとつでも不用意な削り方をしてしまうと3つとも本来の中心位置がどこにあったのかさえ分からなくなります。削る前にまず、3つのペデスタルの中心間距離を正確に求めC61本来の間隔にあるかどうかを調べます。ここでも、このキットの図面がないために本来の、すなわち、この模型の設計者が設定した軸間距離が分からないため、手探りの状態で行なわなければなりません。
 さて、こういった場合の軸間距離の測り方、これはむかしのTMSや、最近では例の「蒸機を作ろう」などでも解説されていますが、長さ計測の基本とでもいうべきものなのでしょう。測定法の詳細は省きますが結果はぺデスタル中心間の距離は16.1mm、これは正確にすべて同じとみてよいことが分かりました。ちなみに国鉄の1750mm径動輪を有するC型テンダー機の動軸間距離はC53を除くとすべて等しく1900mmとなっています。これを1/120にすると約15.8㎜、それをこの模型では16.1mmに設計しているということになるのですね。こういうことがあるから「模型図面は添付してもらえないものだろうか」、せっかくの高額なキットなのですから。

 こうなった以上、このあたりの部品の寸法精度を盲目的に信用することはできなくなったので、主台枠を削る前に、サイドロッドのピン中心間の距離も測ることにしました。もしサイドロッドの長さが軸間距離と違っていたら、軸間距離をいくら正確に削りだしても合うはずがないからです。ペデスタルの場合と同様にしてサイドロッドピン孔の中心間距離を測定しましたが、これはすべてのロッドがほぼ正確に16.1mmという結果になりました。
 中心間距離がそろっていて、サイドロッドのピン孔中心とも合っていることが確認できたので、ペデスタル幅の拡げ方がようやく分かりました。すなわち、片側づつ、正確に0.1mm削ればよろしいわけです。適当に0.2mm拡げただけでは軸中心が狂ってしまいます。それにしても肝心なところの寸法が違っていたためにずいぶん回り道をすることになってしまいました。

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 0.1mm近くまで削ったら、最後は下の写真のようなサンドペーパーを木片に貼り付けたもので軽く舐めました。全3軸の両側についてノギスで測りながらできるだけ正確に0.1mm落としました。面倒などと言っているわけにはいきません。

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 なお、私は一つ上の写真のようにいったん組んでしまったフレームをバラさないでそのまま万力に挟み、両側のフレームを一気に削っていますが、私の技術レベルではこのほうが左右0.1mmずつ均等に削るのに都合が良さそうでした。



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2020年5月22日 (金)

2020年5月 コロナ禍の中で

 今年の春は順調に進んでいると言えるのでしょうか? 3月は大変温かかったのですがその後4月、5月と気温が上がらず、一昨日の当地の最低気温は-2度だったとのことです。天気が良くても気温が上がらず冷たい風が吹き、しかしその晴天も2日と続くことは少ないようです。コロナ禍で外出は控えており、せめてお散歩くらいはと思っていても、こう寒くてはなかなか外へ出る気にもなれない。

 今日は例によって風は冷たいけれど、太陽は顔を出しているので、久しぶりにカメラを抱えて近くの森をぶらぶら。この辺では歩いていても人と出会うことはあまりないので(1時間弱の散歩中に数人程度)、マスクもせず、普段のままのいでたちです。
 時々立ち寄る森の縁の湿った場所に行ってみました。ここは以前、春先に水芭蕉の咲くところでしたが、ここ数年水芭蕉はすっかり姿を消し、ザゼンソウが春先にかろうじて顔を見せる程度になってしまいました。おそらく乾燥化が進んでいるのでしょう。2年前に水芭蕉に代わってオオバナノエンレイソウを見つけましたが、昨年は見つけることができませんでした。今年はどうだろう? と思いながら近づいてみると、ありました!
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   オオバナノエンレイソウ(シュロソウ科)

 すこし盛りは過ぎているようです。花冠60mmくらいとこの花としてはやや小さいのですが上を向いて咲いている様子からこの辺でもしばしば見つけることのできるミヤマエンレイソウではなく明らかにオオバナノエンレイソウだということがわかります。ミヤマエンレイソウよりもずっと大きく、なにかしら華やいだ雰囲気を持っている花です。この花は林の中に群れを成して咲くことが多いのですが、ここでは所々にせいぜい一株、二株、ちらほらと咲いている程度です。ここに根付いて日が浅いせいか、あるいは衰退しているせいか。ぜひ前者であってもらいたいものです。今やこの花は石狩地域ではもう珍しくなってしまっているのですから。


 ここにはそのほか、
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       オオタチツボスミレ(スミレ科)

  
・・・と思いますが、自信がありません。スミレの同定は本当に難しく、いつも悩まされます。

 また、林の脇には咲き残ったキタコブシを見つけることができました。
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 北海道でも、全体的にはもうコロナの感染者数はだいぶ収まってきているのですが、札幌だけは数値が良くない、だから、札幌圏から他の地域への移動はまだ自粛が求められています。私の住処も一応札幌圏というところなのでそれに従わなければなりません。もう少しの辛抱、少し我慢すればまた元の生活に戻れることを期待しましょう。




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2020年5月20日 (水)

tt9プロジェクトC61キットの組立 9

テンダーができたのでエンジン部の工作に移ります。最初は下回り、いわば蒸気機関車キットの核心部の工作です。

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 左右の主台枠をスペーサーやイコライザーで結び、それらをカシメて固定します。このカシメは私が扱ったtt9プロジェクト製のキットではいままであまりうまくいってはいなかったのですが、今回は穴がぴったりと合っていて、難なくカシメることができました。これまで手掛けたこのメーカーのキットではこの穴がユルユルなことが多くてカシメをできる状態にはなく、精度が必要なここの工作に最初から半田付けだけで対応するほかはなく、やや手こずっていました。

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 左右の主台枠の精度、要するに車軸とフレームの直角度を検査しているところ。ペデスタルの幅にぴったりの真っすぐな角棒をはめ込んで、フレームと動輪軸の角度をチェックしています。こんないいかげんな方法でチェックしているのですが、これでもある程度のことはわかります。いずれにしてもTTのような小さな車両ではちょっとした治具を使ったくらいではフレームの直角度を正確に作るのは難しそうですから、方法は別として、組み立てた後で直角度のチェック、修正はぜひやっておく必要があると思います。
 90度になっているのを確認してからカシメたところにはんだを流して補強します。

 



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2020年5月17日 (日)

tt9プロジェクトC61キットの組立 8

上部に増炭枠を付けてテンダーは完成です。
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 ここまでは至極順調というか、良い意味でtt9プロジェクトならではのキットという感じです。ある程度細密感がありながら、メーカーの工夫により意外に作りやすいという、快適な工作を楽しむことができました。

 テンダーだけですが、先に塗装してしまいました。これも私の我流なのですが、前処理から最終塗装まで一気に1日か2日での連続作業で終わらせてしまいたいので、一回の塗装ではあまり被塗装アイテムの数を多くしたくない、つまりテンダーとエンジン部は分けて全く別の日にやりたかったのです。塗装はどうしてもその日の天候、その他の条件に左右されやすいので、パーツごとに別な日にするという方法が危険であるということは承知しています。ただ、私の場合、最近はもっぱら出来合いの缶スプレーを使っているので、毎回塗料の調合をするということもなく、少なくとも塗料に関しては条件はいつも同じだろうと踏んで、こういうやり方をしました。

 もちろんこれは私が今回良かれと思って採用した方法なので、これがベストだと考えているわけではありません。塗装方法もほかの技術と同じように日々試行錯誤の連続といったところで、私自身の定番といった方法などを確立しているわけでは全くありません。次回にはまた違った方法で試してみることにならないともかぎりません。塗装の詳細については、このずっと先のエンジンの塗装時にもっと詳しく説明させていただきたいと思います。



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 まだ後部カプラーが付いていません。また、完成時には上に石炭を積む必要があります。なお、後部台車の車輪だけは私が以前手に入れていた「tt9クラブ」特製の1.5mm厚車輪を使ってみました。



 

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2020年5月14日 (木)

tt9プロジェクトC61キットの組立 7

   ところでこのテンダーにはなかなか凝った仕掛けがあります。それは戦後新製された多くの大型蒸気機関車に採用された自動石炭供給装置、いわゆるストーカーのスクリューコンベアまでもが組み込まれているのです。
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 その部分を組付けてテンダー内部に上板とともに装着したところです。しかし、私の場合この機関車が完成した時にはレイアウト上を走らせるつもりでいます。当然石炭を積み込みますからテンダー内部のスクリューなどは見えなくなります。それどころか前部上辺近くの内側のリブは石炭積み込みの邪魔になるので、上板の前後を下のように切り離してしまいました。
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 テンダー内部の中央部分に写真のような受けを設けて、上板の後部をこれで支えます。
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 このようにして、塗装後この上にプラ板を敷き、その上に石炭を乗せることにします。
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 テンダー側のストーカー装置は省略するのは惜しかったのですが、一体になった上部のリブはそれがあると石炭搭載時に邪魔になるだけなので思い切って切り捨てました。もったいない!

 



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2020年5月11日 (月)

tt9プロジェクトC61キットの組立 6

 ここで早々とC62のエンジンの後ろに繋げて写真を撮ってみました。
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 この写真、見てお分かりの通りテンダーが短かすぎてあまりにも不格好です。もちろんC61のエンジン部はC62のそれより短いのでこれほど極端にはなりませんが。

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 C62本来のテンダー(右)と並べてみました。シロクニのテンダーとは言わないまでもせめてこの中間くらいの大きさがあったならC61のスタイルももう少し変わっていたのではないか、などと相変わらずの妄想をしてしまいます。

 テンダーにはもっといろいろ部品を付けなければなりません。
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 前妻板にコック類やハンドルなどを付けました。これらはほとんどロストワックス成形でほぼ完成したパーツとなって用意されており、あとは指定された位置の小穴に半田付けするだけで良いのでなんの問題もありません。気を付けるべきところはと言えば、小物が多いので、半田付けの際に曲がらないよう、位置決めというのか、しっかりと保持するよう工夫することくらいです。上の写真は床下の配管のための受け、これは自分で考えて付けなければなりませんが、を準備しているところです。

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 床下の配管を終え、さらにATS車上子を付け、あとはブレーキ機器や後ろ妻にいくつかの部品を付けるだけ、これらもあらかじめ該当する位置に穴が開けられているので問題ありません。ここまではスイスイと進んでいます。ステンレス用フラックスのせいか、半田付けも調子が良いし、今のところ楽勝、楽勝などと悦に入っていますが・・・。





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2020年5月 9日 (土)

静かな幕引き JR北海道札沼線

 一昨日JR北海道札沼線、北海道医療大学-新十津川間が廃止となりました。開設以来、85年が経っていたそうです。沿線町村としては本来は最終日である、5/6日に「さよなら運転列車」などを組んでもらい、一応のお別れの形を整えたかったのでしょうが、コロナ禍とかでそれもかなわず、4/17日に最終運転をしたまま終わってしまいました。なんとも不運というほかはなかったでしょう。もちろん、通常の最終運転のように1日だけのお祭り騒ぎがあり、あとは火の消えたような有様というのも、むなしさが募るだけですが、こういう寂しいお別れも残念です。
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                            北海道新聞5/8 より
 
 私は札沼線についてはあまり詳しくないのでここで取り立てて述べる立場ではありませんが、ひとこと言わせてもらえば、とにかく時代の波に翻弄さつづけた鉄道路線だったのではないかと思っています。その最後も、コロナにやられるとは、なにかこの路線を象徴するような幕切れだったと言えるかもしれません。しかし逆に考えれば、あれだけ世相に揺り動かされた路線です、せめて「最後だけでも静かに」というのが手向けの言葉になるでしょうか。
 


 昨日は札沼線のとある踏切に行ってみました。
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 手回し良く、侵入防止のバリケードが既にできています。

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 一昨日が廃線の日だったというのに、線路はすっかり錆に覆われていました。おつかれさま、札沼線。長い間多くの人を運んでくれてありがとう。これからゆっくりと休んでください。




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2020年5月 6日 (水)

tt9プロジェクトC61キットの組立 5

 妻板と側板をきっちりと合わせたところで、それらを半田で接合し、箱状にすることになりますが、その前に後妻板に電気管を付けます。これも図面がないのでよくわかりませんし、説明書には何も記されていませんが、さほど難しいことではないので、実物の写真などを参考にして付けました。まだ工作に取り掛かったばかりで、作業に対して積極的になれます。これが工作の最終段階になると、連日連夜の半田との戦いに疲れてしまっていて、ウーン面倒だ、省略しちゃおう・・・、となるのです。
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 いよいよ組立ですが、まず接合部の要所要所にはんだを少し付けて仮付けし、狂いなどがないかを調べて直角・平行を確認してから本付けします。すなわち、鏝に付ける半田の量を増やし、少し時間をかけて継ぎ目に流します。
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 底面には台車ボルスターを兼ねたテンダーフレームを前後に付け、その間を、これもフレームの一部をなすチャンネルで結びます。このあたりの寸法精度はかなりしっかりしています。すなわち、部品のバリを落とす程度で、やすり掛けによる本格的な修正というのは必要ありません。
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 台車を組んで、それを履かせてみるとテンダーの形が一応出来上がりました。
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2020年5月 3日 (日)

tt9プロジェクトC61キットの組立 4

 ここでロスト部品とプレス部品のどちらに合わせるか? 理由はまったくありませんが、ロスト部品に合わせました。実のところ、それほど大げさに騒がなくても、二つの部品を見比べてみるとどうすれば良いかはすぐ見当がつきます。底面のプレスの折を深くするとある程度合ってきました。
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 上端も寸法がほぼ合っているようです。このメーカーのキットはこれまでいくつか扱ったことがありますが、その経験からしてロスト部品の寸法はいつもかなり正確で、信頼性が高いということは分かっていました。だから、あきらかにスプリングバックが起こって精度の疑わしいプレス部品の方をロスト部品に合わせて少し直せばよいということになります。しかし、このような時でもちゃんとした図面が添付されていれば作る側はそれを参考にし、安心して工作を進められると思われますが。
 図面がない場合には例えば「蒸気機関車スタイルブック」に沿って進めるという手もあるのでしょうが、そうした場合、もしそれに合わせて修正などをし始めると、この模型オリジナルの寸法ではなく、すべてのパーツをスタイルブックに合わせて修正していかなければならない、すなわち、このキットを本格的に改造する必要が生じてくるかもしれません。実際に上級の方々にはそうやってキットを組み立てる人もおられるようですが、私の場合は当然、キットの寸法を基本にして進め、スタイルブックは要所要所のみで参考にする、くらいにします。
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 後妻板、これはプレス板ですが、こちらも同様にして合わせます。

 申し遅れましたが、今回、半田付けのフラックスに初めてステンレス用を使いました。理由は、私のところから一番近いDIY店にこちらしか置いてなかったからです。2倍に薄めて使いましたが、少なくとも付けるという意味では結果は良かったようです。ロストワックス部品などは半田前のキサゲを全く省略してもほとんど問題ありません。・・・などと相も変わらず横着を決め込んでいます。半田付けが容易と感じたのは、ここしばらく金属工作に関しては1/80の工作かあるいは1/87のキットの改作などばかり行っていて、いつもTTより熱容量の大きなものに付き合わされていたせいかもしれません。しかし、将来のこと、特に塗装への影響はどうなるかはわかりません。結果が分かるのは2,3年以上先のことになるかもしれません。それと、部品を押さえるために使うステンレス製のピンセットが半田付けにもたついている間にくっついてしまうことがあります。

 なお、使用している鏝は60Wです。これは最初からTT、HO兼用のつもりで購入したのですが、だんだん金属工作が多くなっている今になって考えると、これより大きい鏝と小さい鏝の2種をそろえた方が良かったかな? つまり、両用ではあるけれど、逆に言えばどっちつかずの中途半端だった可能性もあります。




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2020年5月 1日 (金)

tt9プロジェクトC61キットの組立 3

 キットを組み立てるにあたっての基本方針というか、そういったものは特に考えてはいなかったのですが、なんとなくキット素組、要するにキットに何かを追加したり、変更したりせず、なるべくそのまま組み立てる、あまり自分の力量以上の無理はしないということにしました。だいたいがこの機関車のことは不勉強であまり分からないし、私の場合、C61は静態、動態を問わず、保存機にお目にかかる機会は今後もなさそうなので必然的にキットの通りに進めるのが無難というか、それしかできないということになってしまいます。

 一番最初に取り上げるのはテンダーです。私は、蒸気機関車キットを組み立てる際にはテンダーからということにしていますが、それは、蒸機キットの組立というのが私にとっては時間的にもエネルギー的にもかなり消耗的なもので、終わったころには疲れ果てている場合が多いからです。そのため、もしエンジン部を先に作ってしまったりするとそのあとテンダーに取り掛かるという意欲がなかなか沸いてきそうになくなってしまいます。それと、私の模型遊びはTTが主体とはいえ、ときどきHO(16番)にも手を出しているので、それぞれのサイズに慣れるためということもあります。日常的にTTサイズの車両を作ったり、走らせたりしている者でも、HOの車両を組み立てた直後にTT車輌で半田付け工作をしようとするとサイズの違いにしばしば戸惑います。

 このキットのテンダーの特徴は前妻板がロストワックスでできていることです。既にある程度の部品の表現がされており、しかもエッチングによる板とは違って掘りが深く美しい出来映えです。
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 テンダー側板の方は底板と一体のプレス製。先の前妻板と合わせてみると、微妙にヅレがあります。さてこの場合どちらを修正すればよろしいか? 模型図面があればどちらか一方、あるいは双方を図面に合わせて修正すればよいのですが、前述のようにそれが無いのですこし考えさせられることになります。
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