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2020年1月27日 (月)

1/120レイアウト国鉄道東本線 ターンテーブルと扇形庫 3

 ターンテーブルを囲む扇形庫の土台ができましたので、上屋を作ります。

 ところで、新線に切り替わる前の新得機関区扇形庫を撮った写真は非常に少なく、情報収集には苦労したのですが、狩勝高原エコトロッコ鉄道の増田さんの協力などを得てようやく杉江弘さんや堀越庸夫さんが撮った当時の写真を見つけることができました。鉄道写真の世界ではおふたりともきわめて高名な方です。このセクションを作った時、ご両名の了解を得て写真を提供していただきましたが、このブログでの提示は控えさせていただきます。

 この機関庫は旧狩勝線時代の新得機関区の中で私がいまだ記憶に留めている唯一の施設で、新得では2代目の扇形庫でした。新得駅ホームから札幌方を見て左やや前方、本線の近くにあったのを覚えています。停車中の客車の窓からも見えることがありましたので強く印象に残っています。コンクリート製で屋根は後方へ向かっての緩い片流れ、開口部には扉があるという典型的な北国型扇形庫でした。このタイプは木造や煉瓦製のものに比べるとどちらかというと大味な感がするなどと言われることがありますが、私は昔から見慣れているせいか、そのおおざっぱなところにかえって北海道らしさを感じます。模型では前述の写真を参考に、4線の検修庫を3線に、6線の留置庫は5線に、計8線に縮小しました。

 余談になりますが、十代のころから、この峠を汽車に揺られて数えきれないほど行き来した自分自身がこの峠や機関区について何も残していないことが残念でたまりません。すでに半世紀以上が経ち、私のおぼろげな記憶はますます薄れています。当時の交通事情からして内地の方々から見ると北海道は遠く、さらに札幌のはるか東、この狩勝峠はまさに北海道でも奥地といえるところだったでしょう。そういうわけでよほどの鉄道ファンでもここまでくる方はほとんどなく、昭和30年代以前の記録は今思うと大変貴重なものだったはずです。地元北海道でも昭和40年より前にここを撮った鉄道写真家はごく稀であろうと思います。

 機関庫の作り方は木製角棒で骨格を作り、それにペーパーとプラ板の外壁を貼り付けました。なお、1/120といえども8線の扇形庫はかなりの大きさになるので留置庫部分と検修庫部分は別々に作り、分割式としています。

 まず、前面の柱の形に工作用紙を切り出します。
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そしてこれに柱と横梁を張り付けます。
18dscf7595
ここで縦の柱と横の梁は接着していません。各入口間に角度を付けるため今のところはフリーにしておきます。

19dscf7602 

 同じ様な方法で後の壁も作り、入り口側の縦柱と後ろの縦柱を大きな梁(縦梁)で連結します。各縦梁は中間の柱で支えられます。そして庫全体の平面の形を整えてから、前面の柱同志を結ぶ横梁、後面の柱同志を結ぶ横梁、さらに前後を結ぶ大きな縦梁を各結合部ごとに台形型の補強板(0.5t工作紙)で固定し、それで全体の形をしっかりと決めます。各縦梁を支える柱も同様に補強し、扇形庫の構造が出来上がります。なお、この写真で見えるようにLED照明もこの段階で仮付けをしてテストしてみます。私の場合、各縦梁につき1個づつにしました。したがって、8線の機関庫なので計7個が必要になります。ここでは3mmの砲弾型LEDを使っていますが日本製にこだわらなければ(品質的にはこだわる必要はないと思いますが)価格はリーズナブルです。側壁、後壁はペーパーで作り、プラバンなどでデイテールを付けました。

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 前面などはなるべく新得機関区風にし、検修庫部分は下回りがほぼ出来上がっています。実物の後ろ側および側面はこの時点では不明だったのでこれらには使わなくなったKATOの扇形庫から窓を抜き出して流用しています。扇形庫に向かって一番右の車線、1番線は有効長が短いので、側壁の後半部分を切り落とし、中が見えるようにしました。ということは、この辺りは中の造作も少しやらねばならないということ、まあ、これも今後の楽しみではあります。

 実は、この扇形庫を作る前、当初はKATOの「扇形機関庫」を改良して新得機関区風にするつもりでした。KATOの扇形庫は1/150用なので1/120のTTでは使えるのか? ということですが、これは北海道型としては十分使えます。なぜならば、北海道にあったこのタイプのコンクリート製扇形庫は入り口が大変低かったからです。北海道では蒸機時代はほとんどの路線が未電化であったため機関庫の高さ、特に入り口を高くする必要がなかったのです。新得にあったものも入り口の高さは蒸機の煙突すれすれであったことが写真から分かります。逆に言うとNゲージのレイアウトで北海道の情景を作る場合はKATOのこの製品を使おうとすると、ひと工夫する必要があるということになります。
 話を元に戻しますが、当レイアウトではそのようなことからKATOの「扇形機関庫」を3個、9線分既に購入してしまったのですが、いろいろ検討するうちに実物との違いばかりが気になってきて、結局全く新たに自作する方が手っ取り早いと決断するに至りました。

 

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